自分の無力さと、あきらめない大切さ

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2011年3月11日に発生した東日本大震災で、尊い命をなくされた方々に深く哀悼の意を表します。そして、この地震・津波で被災、また原発の被ばくから避難されたことにより、今なお不自由な生活を送られている多くの皆様に心よりお見舞い申し上げます。

地震が起こってから20日たった今、どうにかブログを更新しようと思い立ちました。
本当はもっと前に書こうとした時もあったのですが、言葉が見つからず、書いては消し、書いては消しで、結局全部消してしまいました。

今回、地震がおこったことにより、私は今まで感じたことのない思いや、今までとかわらぬ思いを知ることとなりました。

朝日が昇ることをこれほどまで待ち遠しく思う日はありませんでした。
めずらしく京都に降った雪。大好きな雪をこれほどまで悲しい思いで見上げたことはありませんでした。
天気予報を見るとき、東北地方の天気が一番気にかかり、明日は寒い日になると知ると落ち込み、少しあたたかくなると知るとうれしくなりました。

Twitterで有益な情報だと思ったらリツイートし、被災したペットたちに関する情報をまとめるサイトを開設しました。
いろんなところで募金をし、被災した犬たちにドッグフードを支援物資として送りました。
でも、わたしにできることは、たったこれだけしかありませんでした。
自分の無力さを知ることがこれほどつらくやりきれないとは、知りませんでした。

もし、被災したのがわたしだったら?チェリーも被災したら?離ればなれになったら?
そう思うと、不安と恐怖にうちのめされる思いがしました。

金魚ちゃんずがいるからこそ、計画停電の際、熱帯魚たちが犠牲になってしまうことにも気づきました。

29日、東北地方太平洋沖地震復興支援チャリティーマッチ がんばろうニッポン!が開催されました。
2-1でSAMURAI BLUE(日本代表)が勝ち、Jリーグ TEAM AS ONE(Jリーグ選抜)の1点は三浦知良選手のゴールでした。

この時期にサッカーをすることを疑問に思っていた選手も多くいたと聞きました。
そんな中で行われたチャリティマッチが、このような素晴らしい試合になると、誰が予想できたでしょうか?
地震が起こり、遅々として進まない状況にもどかしい思いをしてきた私たち。
何かを期待する気持ちは薄れ、目の前にあるのは厳しい現実しかないと思いはじめていたのではないでしょうか?
でも、そんな思いを三浦知良選手のゴールは吹き飛ばしてくれたように思います。

あきらめない大切さ。
がんばり続ける強さ。

それを続ける限り、本当に本当に大切なとき、必要なときに、限りない力が奇跡のように降りてきてくれるということ。
夢じゃない、現実として、それが目の前で起こってくれるということ。

「南アフリカW杯でヒーローになった日本代表の選手たち、アジアカップでヒーローになった日本代表の選手たち、そんなたくさんのヒーローがいる中でも、やっぱり一番のヒーローはカズだった。」

これは、わたしがTwitterでつぶやいたひとことですが、やっぱりサッカー界のヒーローは三浦知良選手でした。
そして、ひとつのゴールであれほどの感動と勇気を与えてくれる選手は彼以外いないということ。

サッカーが好きで本当によかった。

W杯やアジアカップなど、日本代表戦では多くのひとたちが、感動と勇気、元気をもらってきました。
今回のチャリティーマッチでは被災されたみなさんたちにとって、大きな励みとなればと心から祈っています。

最後になりましたが、被災地で救援活動をされている自衛隊の皆さんをはじめ、多くの救援スタッフのみなさまのご活躍に心より感謝の意を表します。
大変な状況の中、毎日毎時間毎分毎秒、がんばりつづけてくれて、本当にありがとうございます。

 

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ベランダの桜盆栽。今年もつぼみをつけました。

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おやつのスコーンを運んでたら、チェリーがほしそうにみつめてました。

感謝の日々、フクちゃんその後。

あれからフクちゃんを元の水槽に戻しました。
と、いうのも、たらこのおでこらへんに白ニキビみたいなものが出来たのと、にんじんのあごに大きなケガ(出血していてあご全体が赤くなってました)を発見したので、これはもう大きな水槽にもヒーターが必要だと思い、60cm水槽対応のヒーターを急きょ購入し、治療モードにかえたからです。

とはいっても、これはちょっとした「賭け」でした。
ケガの回復を助けるために水温をあげる作戦といえども、環境を変えるには違いありません。
フクちゃんは、塩水と水温上昇の環境で転覆病が治りましたが、同じ方法でたらことにんじんのケガが治るとは限らないですし、場合によっては現時点では病状のないゾーイにまで悪影響を与える可能性があったからです。

かといって、わたしにできる対策は他にはありませんでした。
金魚ちゃんずの体力と生命力にかけるしかありません。

水槽から、金魚ちゃんずをとりだし、水槽内の水にオゾンを放出しました。
つぎにおそらく、にんじんのケガの原因であろう、ガラス細工の飾りを取り出しました。
※全ては取り出さず、まるいビー玉などは、半分くらいおいておきました。
そしてヒーターを設置してから、金魚ちゃんずを戻します。
最後に、ある程度水温があがってきてから、フクちゃんも戻しました。
※水槽内の水はとても冷たかったです。

環境を変えてから丸1日。
お昼になっても、4匹とも睡眠モード。
奥の方でじっとしています。
ごはんの時間がやってきても、全然こちらに向かって泳いできません。

「やっぱり環境をかえたことが、カラダに負担をかけたのかも...。」
あれほど待ち遠しいはずのごはんの時間でさえ、金魚ちゃんずは動き出さないことに、ちょっとショックを感じつつ、引き続き経過観察。

2日目。
ためしに餌をパラパラ入れてみました。
すると、どうでしょう!
金魚ちゃんずは、におい?に反応したのか、元気に泳いでやってきて、みんなでとりあいをするくらいの勢いで餌を食べ始めました。
今までと同じくらい、いえそれ以上の元気さを見せてくれたのです。
飛ぶように泳いでいます。びゅーん。

それから、数日がたってからも、ごはんの時間になると(それ以外でもわたしの姿をみかけると)、一斉にやってきて、元気に泳いでいます。
やっと水温の高い環境にカラダが慣れてきたのでしょうか?

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ごはんをねだりに正面を向いている金魚ちゃんず。


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つぶらな瞳のゾーイ。
じつはゾーイの左側の目の後ろの柄はちょうど黒いので、
白目?が見えず絵に描いたようなお目目なのです。



それから数日過ぎ...。
たらこの白にきびも小さくなっていき、にんじんのアゴのケガもほぼ完治してきています。
※おそるべき自然治癒力。

今回もまた、わたしの決断は功を奏しました。
命にかかることは、本当に決断するのに、勇気がいります。
元気になってくれて、よかった。
4匹が元気に泳いでくれている姿をみるだけで、自然と笑顔がこぼれてきます。
そして、前よりも金魚ちゃんずに話しかけることが多くなりました。


さてさて、忘れてはいけないのが、主役のチェリー!
本当に毎日毎日、家族に笑顔をくれて、癒してくれています。

リンパ腫の疑いが晴れてから、毎日が感謝の日々です。
チェリーが元気でいてくれる。それが、日々の幸せであり、感謝です。

いまだにあの日のことを思い出すと、涙が出てきます。
そして、今のこの幸せに感謝します。
本当に、本当に毎日感謝して生きています。

チェリー本人は、相変わらずマイペースにしていますが、
それでも以前とは何かがかわったことに気づいているような気もします。

チェリーのおもしろエピソードは毎日あって、一日、何度も笑顔にさせてくれています。

今日、テレビで「見習い警察犬 きな子最後の挑戦!?」を観ました。
あの映画にもなった見習い警察犬「きなこ」のドキュメンタリー番組です。
※現在では、立派な警察犬になっています。

テレビで動物の話や映像を見ると、なぜかチェリーが恋しくなって、
ベッドでスヤスヤ寝ていても、「チェリー」といって抱きしめにいきます。
当のチェリーは面倒くさそうに、「またか...」といった感じではありますが、
わたしにカラダをゆだねてくれます。

まだまだ寒い日が続くので、チェリーのあたたかな体温は本当に心をいやしてくれます。
あたたかくてやわらかいチェリーのカラダに触れると、「本当に良かった」と心から思います。
毎日毎日、感謝の日々が続いています。

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フクちゃんの鳴き声

先日、嫌な予感がしたので、普段なら見ないのですが、寝る前に金魚ちゃんずの水槽を覗き込みました。夕方にはライトを消すので、夜になると金魚ちゃんずは奥の方にかたまって睡眠中なのですが、その日はフクちゃんだけが見当たらない...。
びっくりして探してみると、上部フィルターの奥の方でひっくり返って浮かんでいました。

こ、これは...転覆病。

もともとフクちゃんは、尾びれのバランスが悪く、泳ぎもあまりうまくありません。しかも流金なので、なおさら厳しい...。泳ぎがうまくない分、弱々しく見えて、あまり長生きできないのかなと心配していたのです。

そんなフクちゃんが「転覆病」に...。
いやな予感が的中というか、リスク・ハンデがあったという意味では仕方がなかったのか...。

とにかくできることはしてあげたいと思い、転覆病についてネットで検索。
水温をあげること。塩浴をさせること。餌はしばらくあげないこと。
などといったことがわかり、とりあえず水槽から出して他の金魚ちゃんずから確保。他にも60cm水槽はあるのですが、家にあるヒーターは20リットル以下の水槽でないとダメなので、取り急ぎバケツを用意しました。

水はオゾン水を作って、そこに塩を投入。フクちゃんをバケツに移動させ、ヒーターで徐々に温度をあげていくことにしました。

正直、この症状の改善には期待できない...と思っていました。
やっぱりあれは前兆だったのか...。
と、いうのも、「最近フクちゃん、なんとなく元気ないな」と毎日のごはんタイムに思っていたからです。

そして翌朝...
といっても、バタバタしたので結局寝たのは深夜3時を余裕で回っていたので、お昼近くでしたが...
目が覚めて一目散にフクちゃんの様子を見に...
すると、???
フクちゃんが、ふつうに泳いでいます。
あれ?
昨日は確かにひっくり返っていて、今にもお星さまになりそうな感じだったのに?

とにかく、わたしがおこなった応急処置は功を奏しました!
良かった!
ちょっと覚悟してただけに、これは期待以上だ!
フクちゃん、よくがんばった!すごいよ、フクちゃん!

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金魚すくいですくった金魚はすぐに死んでしまうというイメージがあったのですが、フクちゃん他、わが家の金魚ちゃんずの生命力は強い!とても誇らしく思います。

あれから約1週間。
最初は弱々しく見えていたフクちゃんも、徐々に元気を取り戻してきたようでした。
今日、久しぶりにごはんをあげたら、すぐに食べにきてたからね!
元気になってきた証拠です。

さてさて、前置きがずいぶん長くなりましたが、フクちゃんをバケツにうつしてから、気づいたことがあるのです。それは、フクちゃんが鳴くと、いうこと。

金魚が鳴く?
って思われるかと思いますが、意外や意外。
ネットで調べてみると、鳴く金魚はそれほど珍しくないそうなのです。

フクちゃんは普段、底の方でじっとしています。
そして時々、水面に上昇してきて、息をします。※ぷくっと音がする。
そして、そのあとです。

ギコギコ?グェグェ?ギュギュ?
なんとも言えない音で鳴くのです。※今、こうして書いている横でも鳴きました!

カエルのような鳴き声で、ほんと???ですが、金魚が鳴くなんて...。
余計に愛着が湧いてきます。

しばらくはこのまま、フクちゃんはバケツ暮らし。
どのタイミングで元の水槽に戻したらいいのか、わからないのですが、
とりあえず元気になってきてくれているようで、ほっと一安心。

生き物って手間がかかるけど、その分かわいくて仕方がなくなりますよね。

今回の記事には、主役のチの字がひとつもでてきませんでしたが、
もちろん、うちのお嬢のチェリーは相変わらず元気で、いつも家族に笑顔をもたらしてくれています。
今はもうお休みタイムみたいで、お布団の中に潜り込んですやすや寝ています。
※こんな時間だから当然か...。

それでは、そろそろわたしも寝ようと思います。
おやすみなさい。